Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
さぎむすめ
鷺娘
大倉 燁子
Lesen Sie 鷺娘 (さぎむすめ) von 大倉 燁子 (おおくらてるこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.370 Zeichen · 21 Bildschirme
「切符をどうして手に入れた?」
「博士から頂きました」
「毒を塗って釘を投げたのまで知っていながら何故黙っていたんだね?」
「恐しかったからでございます。――百合子さんの復讐が恐かったので――、あの方はお顔に似合わず凄い人で、どんな事でもやりかねないんですから――、奥様をうまく煽動てて替玉に使い御自分だけがうまい汁を吸って世間の眼を暗ませようとなさるなんて――、その上御自分のために犠牲を覚悟で踊って下さる奥様を殺そうと計画むなんてほんとにひどいと思います。私の口から発覚たなんて事になったらどんなめにあうか知れません。それを思うと迚も怖しくって今まで申上げられませんでしたが、何も御存じない、あんなお優しい善良な博士に嫌疑がかかっていると聞きましたので、もう黙ってはいられないと私も決心をいたしました。罪のない方が罪を被るという事が余りお気の毒なので――、私はもう百合子さんに恨まれても構わない、博士をお救いしなければならないと存じて思い切って何もかも申上げてしまいました。博士は何もこの事件には関係がございません。あの百合子さんこそは人間の皮を着た鬼でほんとの悪人なんです」