Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たそがれのこくはく

黄昏の告白

浜尾 四郎

Lesen Sie 黄昏の告白 (たそがれのこくはく) von 浜尾 四郎 (はまおしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.453 Zeichen · 41 Bildschirme

Aozora Bunko

僕あ、深く感謝するよ。」

「…………」

「それでね、僕は今、僕の医者としての君と、親友としての君にききたいことがあるんだが……君、はっきり云ってくれるだろうね。」

「どういう意味だい、それは。」

「つまり僕は一生を賭けた問を君に二つ出したいんだ。その一つには医者としてはっきり答えて貰いたい。それからも一つのには親友としてはっきり答えて貰いたいんだ。」

「うん、できるだけそうするようにしよう。なんでも云って見給え。」

横たわれる大川の顔色には、犯し難き厳粛な色が現れていた。佇める山本の額には汗が浮き出している。彼は大川がどんな問を発するか、片唾をのんで待ち構えた。

「医者として答えてくれ給え。僕は助かりはしないだろうね。とても。もう今にも死ぬかもしれないんじゃないか?」

「…………」

「いや、僕の聞き方が悪かったかもしれない。医者なるが故に、君はそれに答えられぬのかもしれない。それなら親友として云ってくれないか。僕はとても助からないんだろう?」

「ああ、決して安心してはいけない状態なんだ。いつ危険が来るかもわからない場合なんだ。しかし、こんな状態で回復した例はいくらでもある。