Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme

Aozora Bunko

「ふしぎですな」

「おまえはばかだ」

「なんといわれてもしようがありません」

「いよいよジャクチュウかな」

「ジャクチュウとはなんですか」

「弱虫だ、はッはッはッ」

「先生はどうして強いんですか」

「わしが強いんでない、おまえがジャクチュウなんだ」

「ぼくはそんなに弱いはずがないのです」

「おまえはどこに力を入れてるか」

「ひじです」

「腕をだしてみい」

先生のひょろひょろした青ざめた腕とおれのハチ切れそうに肥った円い赤い腕が並んだ。

「ひじとひじの力なら私の方がとてもかなわないはずじゃないか」と先生がいった。

「じゃ先生は?」

先生はにっこり笑って、胸の下を指さした。

「腹ですか」

「うむ、力はすべて腹から出るものだ、西洋人の力は小手先からでる、東洋人の力は腹からでる、日露戦争に勝つゆえんだ」

「うむ」

「学問も腹だ、人生に処する道も腹だ、気が逆上すると力が逆上して浮きたつ、だから弱くなる、腹をしっかりとおちつけると気が臍下丹田に収まるから精神爽快、力が全身的になる、中心が腹にできる、いいかおまえはへそをなんと思うか」

「よけいなものだと思います」

「それだからいかん、人間の身体のうちで一番大切なものはへそだよ」