Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme

Aozora Bunko

「伯母さんはなにもしなくてもいいからただ指図だけしてください」

とチビ公はいった。

至誠はかならず天に通ずる、チビ公の真剣な労働は邪慳のお仙の角をおってしまった、三人は心を一つにして、覚平が作る豆腐におとらないものを作りあげた。

「さあいこうぜ」とお美代はいせいよくいった。脚絆をはいてたびはだしになり、しりばしょりをして頭にほおかむりをなしその上に伯父さんのまんじゅう笠をかぶった母の支度を見たときチビ公は胸が一ぱいになった。

「らっぱはふけないから鈴にするよ」とお美代はわらっていった。

「じゃお先に」

チビ公は荷をかついで家をでた、なんとなく戦場へでもでるような緊張した気持ちが五体にあふれた、かれは生まれてはじめて責任を感じた、いままでは寒いにつけ暑いにつけ商売を休みたいと思ったこともあった、また伯父さんにしかられるからしかたなしにでていったこともあった、しかしこの日は全然それと異なった一大革命が精神の上に稲妻のごとく起こった。

「おれがしっかりしなければみんなが困る」

かれは警察にある伯父さんも伯母も母もやせ腕一本で養わねばならぬ大責任を感ずるとともに奔湍のごとき勇気がいかなる困難をもうちくだいてやろうと決心させた。