Japanische Klassiker mit Furigana
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あそび
あそび
Lesen Sie あそび von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.358 Zeichen · 21 Bildschirme
そんなのも急ぎでないのはこの中に這入っている。
書類を持ち出して置いて、椅子に掛けて、木村は例の車掌の時計を出して見た。まだ八時までに十分ある。課長の出勤するまでには四十分あるのである。
木村は高い山の一番上の書類を広げて、読んで見ては、小さい紙切れに糊板の上の糊を附けて張って、それに何やら書き入れている。紙切れは幾枚かを紙撚で繋いで、机の横側に掛けてあるのである。役所ではこれを附箋と云っている。
木村はゆっくり構えて、絶えずこつこつと為事をしている。その間顔は始終晴々としている。こういう時の木村の心持は一寸説明しにくい。この男は何をするにも子供の遊んでいるような気になってしている。同じ「遊び」にも面白いのもあれば、詰まらないのもある。こんな為事はその詰まらない遊びのように思っている分である。役所の為事は笑談ではない。政府の大機関の一小歯輪となって、自分も廻転しているのだということは、はっきり自覚している。自覚していて、それを遣っている心持が遊びのようなのである。顔の晴々としているのは、この心持が現れているのである。
為事が一つ片附くと、朝日を一本飲む。