Japanische Klassiker mit Furigana
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あるニュー・フェイスへのてがみ
あるニュウ・フェイスへの手紙
岸田 国士
Lesen Sie あるニュウ・フェイスへの手紙 (あるニュー・フェイスへのてがみ) von 岸田 国士 (きしだくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.146 Zeichen · 96 Bildschirme
この芝居は、面白いには違いないが、およそ日本の新劇の畑では、花が咲きそうもない代物だ。その第一の理由は、こういう生活風景と会話の味を原作者が望むように、そして、英国や米国で演じるように、わが新劇の俳優諸君は舞台の上で表現する習慣をもっていないことです。この種の芝居は、全体として、日本の新劇調になったら、まるっきりぶちこわしです。それほど難解な文学ではないのだから、演出者も俳優も、この翻訳からひと通り舞台のイメーヂはつかめる筈ですが、さて、この舞台には絶対に必要な、軽妙にして重厚さを失わないという風な生活のトーン、それにふさわしい人物の構成と対話の呼吸は、どうしても、滾々と流れ出る相当の水量の重さと幅とを、軽々と流し去る滑りのいい適度の傾斜をもった溝が是非ともなくてはならない。
ある面倒な科白をいう役者が、その科白の下敷になってよたよたしたり、それをいうために力みかえったりすることほど、舞台を重苦しく、しかも浅薄なものにすることはないからです。
さて、それなら、そのスポンタネイテなる物は、いったい、何から生れるかというと、これにもピンからキリまであって、そのことだけなら、一番ドサ廻りの旅役者がそれをもっている。