Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あるニュー・フェイスへのてがみ

あるニュウ・フェイスへの手紙

岸田 国士

Lesen Sie あるニュウ・フェイスへの手紙 (あるニュー・フェイスへのてがみ) von 岸田 国士 (きしだくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.146 Zeichen · 96 Bildschirme

Aozora Bunko

僕はいつでも思うのですが、実際、われわれの日常語は、どうしてこうまで「ムダな言葉」に満たされているのかと不思議なくらいだ。そのつぎは、紋切型です。そして、最後に、なんといっても、余計な敬語乃至敬語に類する自卑の表現が目立ちます。

重大なことは、それがたいてい、無意識に使われていて、どうかすると、それを適度にあしらわなければ世間に通用しないという、妙な不文律ができていることです。その証拠に、もし誰かが、あるひとの言葉遣いのなかに、一種の「卑屈な」調子を指摘しようとすれば、これはまことに容易です。自分でそれと気づかず、また、屡々、なんの必要もなく、ただ言葉の機械的な操作によって、そういう結果が生じているだけです。

あなたは、なるほど、現代日本語に不信を投げつけられたが、どこがどういう風に困るかという、具体的な個所をあまり適切に示されませんでした。対話の語尾がいつでも、おなじ音で終るのはうるさい、とか、母音が多すぎて、ダイナミックな感じが出せないとか、主語と動詞がはなれすぎていて、フレイズとしての印象が鮮明でない、とか、こんな例はいくつか挙げられたようですが、これはいずれも、日本語の宿命的な性格で、それに難癖をつけてもはじまらぬと思うのです。