Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あるよのほしたちのはなし

ある夜の星たちの話

小川 未明

Lesen Sie ある夜の星たちの話 (あるよのほしたちのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.262 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

二つの工場の屋根には、おのおの高い煙突が立っていました。星晴れのした寒い空に、二つは高く頭をもたげていましたが、この朝、昨日どちらの工場の汽笛が早く鳴ったかということについて、議論をしました。

「こちらの工場の汽笛が早く鳴った。」と、製紙工場の煙突は、いいました。

「いや、私のほうの工場の汽笛が早かった。」と、紡績工場の煙突はいいました。

結局、この争いは、果てしがつかなかったのです。

「今日は、どちらが早いかよく気をつけていろ!」と、製紙工場の煙突は、怒って、紡績工場の煙突に対っていいました。

「おまえも、よく気をつけていろ! しかし、二人では、この裁判はだめだ。だれか、たしかな証人がなくては、やはり、いい争いができて同じことだろう。」と、紡績工場の煙突はいいました。

「それも、そうだ。」

こういって、二つの煙突が話し合っていることを、空のやさしい星は、すべて聞いていたのであります。

「二つの煙突が、どちらの工場の汽笛が早いか、だれか、裁判するものをほしがっています。」と、やさしい星は、みんなに向かっていいました。

「だれか、工場のあたりに、それを裁判してやるようなものはないのか。