Japanische Klassiker mit Furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme
もう決して曲馬師にはなるまい。
もう直きに暑中休暇になる。忠公は夏中は避暑に行くんだそうだ。休暇になって毎日乃公と遊ぶと終には何んな怪我をするかも知れないから成る丈け早く海岸へ行くんだと言った。彼奴のお母さんは真正に分らずやだ。そんなに悪まれ口を利くと人に可愛がられないよ。
家の太郎ばかり悪いんじゃないって、お母さんは言っている。忠公だって随分悪たれる。それだけれど、お母さんは人が好いから、言いたい事も黙っているんだそうだ。けれど乃公は忠公と一番気が合うんだ。喧嘩する事もあるが、直ぐに仲が善くなってしまう。子供の方が仲が善くて、お母さん同志が睨み合うなんて随分可笑しな話だ。忠公は乃公に蛇の卵をくれた。五つ取って来て、乃公に二つ寄越した。忠公は蝮になると保証したが、乃公は青大将だろうと思っている。蝮なら占めたもんだ。何になるか分らないから、客間のストーブの中へ匿してある。毎日二三度ずつ見に行くのだが、今日は遊びに屈託していて、一遍も行って見ない。事によると孵ってるかも知れない。今日は大分暑かった。
文法の先生は困る奴だ。先刻から蛇の卵の傍に陣取って、お歌さんと談話をしている。