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Japanische Klassiker mit Furigana

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いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme

Aozora Bunko

変だと思って、後で間宮君に尋いて見ると、今朝先生と奥さんが衝突したんだそうだ。

「着物の事で奥さんが怒ったのです」

「左様だろう、きっと左様だ」

「きっと左様だって、太郎さん能く知ってますね」

「彼の子は着物が気に入らないと直ぐ怒るんです。家にいた時から左様です」

と乃公は大人らしく呑み込んだ返事をしてやった。此書生は勉強家だけあって、頗る精密な研究的態度を持って、森川さんとお春さんを監視しているようだ。

大きな体躯をして子供らしい奴等だ。それでお春さんは彼様に乃公を好遇したんだな。可愛がられるのもいいが、面当てに可愛がられるんじゃ一向ありがたくも何ともない。

乃公は此夏もう少しで死にそうな目に遇った。目に遇ったと言うと、人がしたように聞えるが、矢張り自分で仕出来した事で、今度丈けは何人にもかずける事が出来ない。若し乃公が彼の時彼の侭死んでしまったら、お母さんは何んなに歎いたろう。それを思い出すと今でも涙が溢れる。

夏中はお父さんとお母さんに連れられて旅行をした。お母さんは大きい姉さん二人を片付けるのと、お歌さんの縁談とで、くさくさしている上に、乃公が獅子と逃げたり、風船へ乗って行方知れずになったりして、余計な苦労を掛けたものだから、少し健康を傷めた。