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Japanische Klassiker mit Furigana

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いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme

Aozora Bunko

乃公を蒲団蒸しにしたり、雪団子にしたり、酷い事をする。お島が見ていたら屹度泣くだろう。彼の絹ハンカチは取られて了った。ミットは屋根へ上って了った。尤も是は乃公が猫の頭へ無理に篏めたら、猫が屋根へ行って置いて来たのだ。

けれども是からは善ちゃんが此方組になってくれる。苛めた者があったら直ぐに言付けろと言うから大に心丈夫だ。善ちゃんは一番大きくて一番強い。寄宿舎のモニトルだ。綽名でも何でも此子が付ける。小使の金さんは彼は生存競争に落伍した落胆の顔だそうだ。校長は少くとも日清戦争時代の人間で、今日の時勢には気の毒ながら少々後れているのだそうだ。それじゃ矢張りノアの方船から出たのかと聞いたら、善ちゃんにはノアの方船が分らなかった。大内さんは失恋で、少しヒステリーの気味だそうだ。奥さん――は新時代の婦人で、熱心な女権論者だそうだ。女権論者って何だと訊いたら、何でも大変六ヶ敷い事で子供には話しても分らないと言った。そして其主張には半面の真理があるそうだ。半面の真理ってのは什ものかと訊いたら、然う一々訊くものじゃないと言った。兎に角奥さんは拉典もなかなか達者で校長さんよりも豪いそうだ。