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Japanische Klassiker mit Furigana

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いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme

Aozora Bunko

これは上着の尻尾の真似である。そして咳一咳して、

「若き紳士諸君、今日は諸君の注意を生物界に喚びたいと思います。生物の種類形態は真に千差万別種々様々で厶いまして、象は蚤よりも大きく、蚤は象よりも小い。此処が即ち造化の妙でありまして、万一蚤が象より大きかったらば、如何の現象が起るでありましょうか。夜分那巨大の動物が吾人の脊中を這廻ったらば……」

此時善ちゃんは最早罷めろ、仮髪を返して来いと言った。で、乃公も講壇から下りようとすると、

「来た来た」

と皆が騒ぎ始めた。乃公は直ぐにストーブの中へ仮髪を焼べて了った。そして蓋をするかしないに、戸が明いて校長が顔を出した。頭が丸薬鑵だからお見外れ申すような顔であった。

乃公は直ぐに校長室へ連れて行かれた。色々と調べられたが、乃公は膿んだとも潰れたとも言わなかった。其中に校長は嚏を始めた。

「一体何の為めに学校へ、ハクシン、学校へ来ている、ヘキスン、御覧なさい、私はお前さんの為に風邪を引いて了った。ハアクション」

今日は学校はお休みだ。校長は寝ている。頭から風邪を引込んだのだそうだ。其でなくても一校の校長たるものが、鴕鳥の卵を被って教鞭を執る訳に行くまい。