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Japanische Klassiker mit Furigana

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いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme

Aozora Bunko

いくら握っても「お飾り立てたり松かざりい松かざりい」をやっている。お歌さんは乃公を引張って外へ連れ出した。けれども外へ出た時には最早鳴き止んでいた。意地の悪い玩具だ。

「太郎さん、真正にお前には仕様がないねえ」

と姉さんは泣きそうな顔をした。乃公だって真正に仕様がなかった。何故乃公は斯う運が悪いのだろう。折角稀に教会へ出れば二度と顔出しの出来ないような事が起る。そして皆が彼の子は善くない善くないと言う。何処まで損な生来だか知れやしない。此の按排じゃ、竟には雷にでも打たれて死ぬのだろう。自分で骨を折って音なしくしても、運が悪いのだから仕方がない。

大阪の伯父さんが此頃家に泊っている。此伯父さんは最早いい年寄だ。そして可笑しな人だ。頭の毛なんか少しもない。校長さんのよりも未だひどい。けれども笑ったりしちゃいけないよ伯父さんは金持で独身者だから、若し気に入れば乃公に財産を譲るかも知れないんだそうだ。かも知れないは心細いが、全く当のないよりか得だと思う。乃公は此から音なしくする積りでいた所だから丁度いい。

伯父さんは聾耳である。つんぼもつんぼも金つんぼだ。