Japanische Klassiker mit Furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme
頭は赤バナナのハンケチで丁寧に包んである。水引は掛けてなかった。
彼処まで乃公の釣竿が届くかしらと思ったのが、そもそも非常な誘惑であった。そして其の釣竿が届いたのが飛んだ災難の原因になった。乃公は伯父さんを魚屋の店に吊してある鮟鱇と見立て、冗談半分に釣る積りで、口の辺に鉤を下した。遠くでやる仕事だから、どうせ巧くは行かない。鉤は鼻へ触ったり、頬へ止ったりしたが、其内に間違って口に入った。その時伯父さんは止せばよいのに嚏をして口を堅く閉じてしまった。乃公は極く軽く引張って見たが、伯父さんは尻尾を踏まれた犬のような声を出した。人が来ると困るから、大急ぎで力一杯に引いたら、伯父さんは椅子から転がり落ちた。何でも家中に響くような叫声がした。乃公は釣竿を投り出して物置に隠れた。
乃公は三日蔵の中へ入れられて今日漸く堪忍して貰った。伯父さんは未だ寝ている。全く乃公が悪るかった。真正に気の毒でならない。
お島に頼んで隣家の庭へ眼鏡拾いに行って貰った。枠はあったが、玉は見当らなかったそうだ。仕方がないから乃公はお春さんの近眼鏡を壊して、伯父さんのへ玉を嵌めて置いた。