Japanische Klassiker mit Furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme
臆病者は独りで喫驚したので足らないで傍に立っていた先生に突当ったんだそうだ。
「何故こんな悪戯をします。太郎さん」
と森川さんが叱った。最早家の人になった積りである。
「僕は何もしやしません」
「何もしない? それじゃピアノの上に蛇を置いたのは誰です」
乃公は可笑しかった。盲腸炎が分るくせに蛇と鰻の見分が付かないなんて随分鈍馬な野郎である。
「彼は鰻です」
「鰻? 鰻ですか。フフフフフ、いや、鰻でも悪い。ピアノは鰻を置く処じゃない。彼んなに嚇して若し病気になったら如何します」
何んだ、もう些と病人があればいいと始終言っているくせに。
お春さんも森川の加勢をして、乃公の事を性も懲もない悪戯小僧だと言った。お島まで、お母さんが留守だもんだから、向う組になりやがった。そして何でも蚊でも乃公が悪いのにしてしまった。
左様で厶いますよ。どうせ僕が悪いんですよ。姉さんが鰻を蛇と間違えても、先生を気絶させても、皆僕が悪いんですよ。乃公は最早真正に家にいるのが可厭になった。
馬は大概駄目になるだろう。念の為めにお島に聞いて見たら、無論駄目だそうだ。昨日折っぴしょった盆栽だけでも四五十円の損だと言った。