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Japanische Klassiker mit Furigana

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いのちのつかわれかた

いのちの使われかた

宮本 百合子

Lesen Sie いのちの使われかた (いのちのつかわれかた) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.864 Zeichen · 4 Bildschirme

Aozora Bunko

マルクスが、経済学の本に、特に、賃銀とはどういうものかということを研究した本のなかで、世界の勤労者に、君たちの時間は、どう使われているか、ということについて注意をよびおこしたのは、実に意味ふかいことであった。君たちの時間はどう使われているか、ときかれたとき、二十四時間の大部分が、労働のため「時は金なり」という格言を一分も忘れない企業家の利益のために使われていることの人間らしくなさに苦しんで、アメリカの労働者は、はじめてのメーデーに八時間の労働、八時間の休息、八時間の教育というスローガンをかかげたのであった。

労働時間のことは、労働組合のかけ合う問題という風にだけ考えることは、人間として大切なその意味をつかんでいないことになる。男女平等と憲法でかかれたとしても、男女が平等に十時間も十一時間も働いて、くたくたになって、かえったら眠って翌朝また出勤して来るだけのゆとりしかなかったら、その男女平等は、男女が平等に人間以下の条件におかれているというにすぎない。

男女が平等ということは、同じ労働に対し同じ賃金ということを当然約束しているけれども、これまでの日本の実状では、同じ職場で同じ部門に働いている男女が必ずしも同じ程度の腕をもっているとは云えない。