Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おかしいまちがい

おかしいまちがい

小川 未明

Lesen Sie おかしいまちがい von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.640 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

「それは、一日も早くお国へお帰りなさいまし、まだ、お国のほうが、どんなに暮らし向きがいいかしれません。今年は、こちらは不作で困っています。」と、ある人は、男にいいました。

男は、持ってきた金をすっかり遣い果たしてしまいました。しかたなくまた、山を越えて自分の村へ帰ろうとしました。

雪は、だんだん深くなって寒く、そして腹は空いてきました。宿屋はあっても泊まる金もなかったのです。夜は寺の縁の下にガタガタと寒さに震えながら、寝たこともあります。そのとき、男は、どんなに、いままで自分の家にいて気ままに暮らしていたことをありがたいことだと思ったでしょう。

それよりか、男は、もう二日もなにも食べずにいました。腹が空いて、頭がぼんやりとして、どこをどう歩いているやらわからずに、前へのめりそうなかっこうをして雪道をたどっていました。

そのとき、いままで、毎日、まずいものを食べているのを不平に思ったことが、まちがっていたのを気づきました。

男は泣きたくなりました。またうらめしくなりました。家に帰ったら、腹いっぱい飯を食べようと考えました。

やっと村へ帰ると、いつか、旅へ出かせぎにゆけば困るようなことはないと教えてくれた人に出会いました。