Japanische Klassiker mit Furigana
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おかよ
おかよ
山本 周五郎
Lesen Sie おかよ von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.116 Zeichen · 19 Bildschirme
そう思ったが、すぐにまた意識が薄れてわからなくなった。そして彼が本当に元気をとりもどしたのは、島原が落ちてから十日めのことであった。
「よろこべ印東、二百石をもって士分におとりたてだ」
彼が、はじめて聞いた言葉はそれだった。しかし弥次郎は、べつに悦ぶようすもなく、それから後の戦況を聞きたがった。……彼が正面矢狭間を塞いだので、敢死隊は一挙に櫓へとりつき、その人数の大部分を失ったけれども、ついに敵を沈黙させた。細川軍はその機をはずさず突っこみなんなく二城を乗り潰して三城まで押し破った。それが勝機だった、つづいて水野軍が内城を侵し、全軍なだれをうって城中へ斬って入り、ついに翌二月二十八日午の刻をもって原城はまったく落城したのである。「お上、越中守さまにおいては其許の手柄をご賞美あそばされ、即日二百石おとりたてのお沙汰が出た、そして傷所たいせつにせよと特に懇ろなお言葉があったぞ」そう云う植村七兵衛の態度は、人が違ったかと思うほど嬉しそうな鄭重なものだった。「しかしそれにしても幸運だな、五発も弾丸が当って、肉へ徹ったのは一発だけ、あとはみんな皮をそいだだけだぞ、その代り……御守り札が割れていたがな」