Japanische Klassiker mit Furigana
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おばあさんとくろねこ
おばあさんと黒ねこ
小川 未明
Lesen Sie おばあさんと黒ねこ (おばあさんとくろねこ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.638 Zeichen · 12 Bildschirme
黒ねこは、いっしょうけんめいに、すぎの木の枝にしがみついていました。小石は、四方から飛んできて、体のまわりをうなって飛んでゆきました。それが一つ当たろうものなら、いくらねこは、しっかりしがみついていても、目がくらんで落ちずにいられませんでした。ねこはそれを思うと、ぶるぶる震えていたのです。
「もっと長いさおを持ってこいやい。」と、子供たちは叫んでいました。
このとき、おばあさんは、家の内で仕事をしていましたが、あまり犬が吠えますので、何事が起こったのであろうと裏へ出てみました。
すると村の子供らがおおぜい寄り集まってきて、すぎの木に逃げて上がった、ねこを突き落として、犬に殺させようとしていたのであります。おばあさんは、悪いことをする子供らだと思いました。
「ああ、みんないい子だから、そんなことをするものでない。」と、おばあさんはいいました。
子供らは、おばあさんのいうことなどを耳にいれません。
「あのねこは、鶏のひなを取った悪いねこだもの、殺したってかまいはしない。」
「あのねこは、宿なしなんだから、だれもしかりゃしないんだ。」
子供たちは、かってな理屈をつけて、さおにさおを継ぎ足して、どうかして高い木の枝までとどくようにしたいと苦心していました。