Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かねも せんちへ いきました

かねも 戦地へ いきました

小川 未明

Lesen Sie かねも 戦地へ いきました (かねも せんちへ いきました) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 8.335 Zeichen · 17 Bildschirme

Aozora Bunko

勇ちゃんは、ねこに 気を とられて いるので、なにを きかれても、耳に はいりません。

「わたし、いった ことが あるわ。」

と、かね子さんが いいました。

「おかんのんさまを おがんで?」

「おがんでよ。」

「おどうの 中が うすぐらくて、よく おかおが わからないのね。」

と、あや子さんが いいました。

「やさしい おかおと おもったわ。」

「おかあさんのように やさしい おかおよ。そして あや子さん、だいぶつきまを おがんで?」

「ええ、大きな だいぶつさまね。」

勇ちゃんは、こちらの はなしが おもしろそうなので、ねこを 武ちゃんに わたしました。

「わたし、きれいな かいを ひろって きたわ。」

と、あや子さんが いいました。

「どんな かい。」

と、勇ちゃんが ききました。

あや子さんは、はやく みんなが、ねこを はなして くれれば いいと おもいました。

この とき 武ちゃんが、

「ねこが、口から なにか だした。」

と いいました。

「だから、びょうきだと いったでしょう。」

みんなは おどろいて、ねこの そばへ よろうと しませんでした。

あや子さんは、すこしも きたながらずに、お口の まわりを きれいに ふいて、しずかに だいて やりました。