Japanische Klassiker mit Furigana
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からっぽのたんす
からっぽの箪笥
山本 周五郎
Lesen Sie からっぽの箪笥 (からっぽのたんす) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.708 Zeichen · 4 Bildschirme
私、――ほう(嬉しそうな顔をする)それは有難いですな、それは(ここで物欲しそうな眼つきをする)しかしねえ、そこでもうちょっと、つまりこれこれ(金額)ぐらい高くしてもらえませんかねえ。
紳士、――これこれですか(仔細らしく横眼などを使う)ふむ、そうですね、一存ではいきませんが、たぶんいいでしょう(たいてい太っ腹をみせようとする)いや、大丈夫お出しできると思います。
私、――有難いですな、それは有難い(ここでおそるおそる相手を見る)それで、締切はいつごろですか。
紳士、――来月五日です。
私、――なんですか(聞きとれなかったふうをする)ぼくは締切をうかがっているんですがね。
紳士、――ですから来月の五日ですよ。
私、――来月五日、今年のですか。
紳士、――むろん今年の来月五日です。
私、――それはむりだ(溜息をついてみせる)いきなり来てそんな極端なことを言われてもだめです、それは全然むりですよ。
紳士、――ではいつごろならいいんですか。
私、――来年(ちょっと考える)再来年、(また考える)そうですね、三年ばかり経ったらまた来てみて下さい、どうも失礼しました。