Japanische Klassiker mit Furigana
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くびわの ない いぬ
くびわの ない いぬ
小川 未明
Lesen Sie くびわの ない いぬ von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.251 Zeichen · 3 Bildschirme
ふたりの 子どもが、いえの そとに たって いました。
「どこの いぬだろうね。」
と、二郎くんが、ちゃいろの いぬを みて いいました。
「しらないけれど、いい いぬだね。」
と、たけおくんは いって、口ぶえを ふきました。すると、いぬは、おとなしく そばへよって きました。ふたりは、かわるがわる いぬの あたまを なでて やりました。
すなおな せいしつと みえ、からだつきも のびのびと して、どこか りこうそうな かんじが しました。
「おや、くびわが ないね。」
と、二郎くんは、ふしぎに おもいながら、
「おまえ、どこで おとして きたの、いぬころしに つかまるぞ。」
と、いぬに むかって いいました。
たけおくんも、それに 気づいて、じっと、目を こらして いましたが、
「すていぬじゃ ないかな。なんだか ようすが すこし さびしそうだ。」
と、まえに いぬを かった ことの ある けいけんから、いいました。
二郎くんは、ポケットに あった キャラメルを だして、みちの 上へ なげて やりました。しかし、いぬは それを みただけで、ひろって たべようと しませんでした。