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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぐうたらどうちゅうき

ぐうたら道中記

佐々木 邦

Lesen Sie ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 164.113 Zeichen · 332 Bildschirme

Aozora Bunko

学術研究上の参考にするんだと言って、逆捻じを食わしてやれば宜かったのに」

「ところが突然で何も考えて行かなかったもんだから、酷く叱られてしまった。忌々しくて仕方がない」

「真正に不見識な人ね。矢っ張り平常が平常ですから、そんなことになるのでございますよ」

と奥さんはお手のもので、成程最早睨み始めた。

「はい/\、一言もございません。版元が検挙されたんで申込人の名が知れたんだね。好い面の皮さ。巡査め得意になって懇々説諭をするから横を向いていてやったら、『おい、宜いかね? ソロ/\頭の禿げる年をしていて詰まらないものを買うんじゃないぜ』と言って、申込金を返して寄越した。詐偽師の手から良民へ金を取り返して呉れるのは感心したが、頭の批評なんか余計なお世話じゃないか。実際失敬な奴だよ」

と小川さんは又憤慨して、袂の中から紙幣を二枚無造作に掴み出した。そうして、

「この金を受取るにも、生憎認印を持っていないと言ったら、拇印を捺して行きなさいだってさ。僕は拇印なんか捺したことは初めてだ」

「後日の為めに指紋を取って置いたのさ――それとなくね」

とお父さんは決して好いことは言わない。