Japanische Klassiker mit Furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Lesen Sie ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 164.113 Zeichen · 332 Bildschirme
とお母さんが急に言い出した。
「それは大丈夫だよ。予定を拵えて、何日に何処へ泊るぐらいは分るようにして置くからね」
とお父さんが直ぐに答えたところを見ると、この談話は以前からの続きに相違ない。僕は兎に角形勢が分ると思って、一生懸命に夕刊を睨んでいた。
「予定は無論整然と拵えて置いて戴かなければなりませんが、あなたは迚も几帳面にお手紙を下さるような方じゃありませんからね」
「書くさ。手紙ぐらい」
「否、迚も当てになりませんよ。それですから、家のものに安心させる為め、この間から申上げています通り、是非謙一をお供に連れて行って下さいましな」
とお母さんが言った時、僕は覚えず伸び上った。
「それは連れて行っても宜いが、足手纒いだからね」
とお父さんは遠慮がない。
「足手纒いなことがあるものですか。もう中学生ですもの、自分のことは何でも自分で出来ますよ。謙一に毎日欠かさず通信して貰えば私も安心していられますわ」
とお母さんは極めて有理なことを主張した。
「それもそうだな。一つ連れて行くか。しかし謙一は学校があるよ」
とお父さんは動ともすると、僕に難癖をつけたがる。
「三輪さんが御一緒なら何うせお休みの時でしょう? 学校のお休みは何処も同じですわ」