Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
このこをのこして
この子を残して
永井 隆
Lesen Sie この子を残して (このこをのこして) von 永井 隆 (ながいたかし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.102 Zeichen · 203 Bildschirme
死ぬほうがよい
そのまま快い眠りに入ったものらしい、私が目をあけたときには、まくらもとにはだれもおらず、雨も上がったものと見え、障子に夕方らしい陽が明るく差していた。
その障子の腰ガラスに絵が描いてあった。女の子であろうか、肩に羽が生えているからあるいは天使かもしれない。頭に花の冠をいただいて、あどけなく笑っている。上衣はボタンの二つついた赤いジャケツで、スカートは桃色のひだがついている。足の下には石垣と石段だけがあるところをみると、この焼け跡らしくもあるが、すでにチューリップの途方もなく大きいのが咲いている。空には横ざまに泳いでいる人も見える。すみのほうに年号らしいものが書きつけてあるので、読んでみると1234――学校で習い始めた数字のおけいこもついでにやったものらしい。クレヨンの半透明なのが、かえって面白い効果を見せている。
この画家はこのステンドグラスを描き上げたものの、雨がやんで友だちが誘いにくると、サインもせずに出ていったらしい。
――かーごめ、かごめ
かごの中の鳥は
いついつ出やる
月夜の晩に――
となりの庭で、にぎやかに遊んでいる。
死ぬほうがよい
あの二人の子供の死が、このごろいよいよ鋭く私の良心を責める。