Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さかだちこぞうさん

さか立ち小僧さん

小川 未明

Lesen Sie さか立ち小僧さん (さかだちこぞうさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.958 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、もし、しそこないをすると、子どもをしかるのだ。それらの子どもは、なんでも親のない子どもや、貧乏の家から子どもを買い取って、こんなふうに芸をしこみ、銭をもらって歩くのだが、子どものもらいが少ないと、子どもをいじめたり、また、めしをろくろく食べさせないと聞いていた。それで、もし、おれがおししに売られたら、しかられなくてもすむように、人の見ていないところで、ひまがあればさか立ちのけいこをしたのさ。それでこんなにうまくなったんだ。はじめのうちは、からだの血が頭へ下がって、いくどめまいがして、たおれたかしれないが、がまんをして、しまいにはなんでもなくなったのさ。いまとなれば、だれが、おししなんかになるものか。もう、自分の力で、生きられる自信がついたからな。

こんど、乾物屋を出るときだって、ちっともおれが悪かったと思っていない。すこしばかりのいわしのにぼしを犬にやったとて、そんなに悪いことでないだろう。なぜって、おれの給金をこれといって、きめてくれないのだから、それぐらいのことをしたって、なんでもないはずなのだ。」と、秀吉の話はだんだん、熱をおびてきました。