Japanische Klassiker mit Furigana
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さまざまなおいたち
さまざまな生い立ち
小川 未明
Lesen Sie さまざまな生い立ち (さまざまなおいたち) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.959 Zeichen · 6 Bildschirme
けれど、すずらんだけは、芽に力がなかった。そして、ようよう咲いた、白い花は、なんとなく哀れげな姿で、いい香もうすかったのでした。
「どうしたのだろう。あんなに寒いところに生えて、毎日、寒い風に吹かれつづけているのからみれば、こちらは、こんなに雪もなく暖かであるのに、どうして、すずらんは、元気がないのだろう?」と、弟は、兄に向かって、たずねた。
兄も、また不思議でなりませんでした。なぜならどんな植物も太陽の光の中に生長したから、そして、日の光に恵まれ、柔らかな暖かな土に育てられながら、どうして、生長しないかということは、その理由がわからなかったからでした。
「僕にもわからない。」と、兄はいいました。
二人は、このことをお父さんに、たずねたのであります。
「やはり、こちらへきては、根がつかないとみえるな。」と、お父さんは、さも感心したようにいわれたのでした。
「なぜでしょうか、お父さん、草や、木には、太陽の光がいちばん大事なんでしょう。北の国は寒くて、毎日曇っています。風や、雪がいじめますのに、どうして、あちらに育って、こちらにくると枯れてしまうのでしょう?」