Japanische Klassiker mit Furigana
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すいれんはさいたが
すいれんは咲いたが
小川 未明
Lesen Sie すいれんは咲いたが (すいれんはさいたが) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.192 Zeichen · 5 Bildschirme
「いつもの床屋へおいでなさい。そのお友だちの家というのはどこですか。」とおっしゃいました。
「遠いところで、小さな床屋なんです。」
そばで、この話をきいていたお姉さんが、
「汚い床屋へいって、病気でもうつるといけないから、いつもの床屋へいったほうがいいでしょう。」といわれました。
けれども、勇ちゃんは木田のうちのことを考えると、自分は、どうしてもあすこへゆかなければならぬような気がしました。
「僕は、ほかで頭を刈って遊びにゆくと、なんだか気がすまんのだもの。」といいました。するとお母さんは、その心持ちをお察しになって、
「ほんとうに、そうお考えなら、お友だちのお父さんに、刈っておもらいなさい。」と、おっしゃったのです。
そんなことがあって、以後勇ちゃんは、ずっと木田くんのところへいって、髪を刈ってもらいました。そして、お父さんとも仲よしになりました。
ところが、突然のことでした。木田が学校で、
「勇ちゃん、僕のうち急に引っ越すので転校しなければならんのだよ。だから、きょう遊びにおいでよ。」といいました。
「どこへ引っ越しするの?」
「遠い、浅草の方なんだ。」
その日、勇ちゃんは、学校から帰ると遊びにいきました。