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Japanische Klassiker mit Furigana

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すみだがわ

すみだ川・新橋夜話 他一篇

永井 荷風

Lesen Sie すみだ川・新橋夜話 他一篇 (すみだがわ) von 永井 荷風 (ながいかふう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 44.378 Zeichen · 88 Bildschirme

Aozora Bunko

他から余り厳しく干渉するよりはかえって気まかせにして置く方が薬になりはしまいかと論じた。しかし目に見えない将来の恐怖ばかりに満された女親の狭い胸にはかかる通人の放任主義は到底容れられべきものでない。お豊は長吉が久しい以前からしばしば学校を休むために自分の認印を盗んで届書を偽造していた事をば、暗黒な運命の前兆である如く、声まで潜めて長々しく物語る……

「学校がいやなら如何するつもりだと聞いたら、まアどうでしょう、役者になるんだッていうんですよ。役老に。まア、どうでしょう。兄さん。私ゃそんなに長吉の根性が腐っちまッたのかと思ったら、もう実に口惜しくッてならないんですよ。」

「へーえ、役者になりたい。」訝る間もなく蘿月は七ツ八ツの頃によく三味線を弄物にした長吉の生立ちを回想した。「当人がたってと望むなら仕方のない話だが……困ったものだ。」

お豊は自分の身こそ一家の不幸のために遊芸の師匠に零落したけれど、わが子までもそんな賤しいものにしては先祖の位牌に対して申訳がないと述べる。蘿月は一家の破産滅亡の昔をいい出されると勘当までされた放蕩三昧の身は、何につけ、禿頭をかきたいような当惑を感ずる。