Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいこん

だいこん

久生 十蘭

Lesen Sie だいこん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 153.732 Zeichen · 303 Bildschirme

Aozora Bunko

をかんがえておいたんだ。気障に見えたらかんべんしてくれたまえ」

珠子さんは長謙さんのほうへすり寄って行くと、頭をひきよせて額へちゅっとキッスした。あたしは気をわるくした。

「いま小鳥が鳴いたね。夜が明けたのかと思った。お邪魔でしょう、あっちへ行くわ」

ホールではちょうど二番がはじまったところだった。男は男同士、女は女同士、お老人はお老人同士で組んで、踊りながらおじぎをしたり眼をふいたりしている。シュトラウスの〈維納の森の物語〉の浮きたつような軽快なワルツがひどく湿っぽくなっている。

ホールの入口で立ち話をしている陸さんのうしろをすりぬけようとしたひょうしに、なにか固いものがいやというほどあたしの手の甲にぶつかった。なんだろうと思ってズボンのヒップにさわってみると、二二番ぐらいの大きなブローニングが入っていた。

昨日、パパの書斎の机の上に、油雑巾といっしょに六吋半の射撃用のピストルが出ていたのを思いだした。たぶんパパもあのすばらしく長いのをどこかに隠して持っているのにちがいない。

長い廊下をブラブラ歩いて立食の大卓のあるところまで行くと、ラジオが〈自重して〉をくりかえしている。