Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいこん
だいこん
久生 十蘭
Lesen Sie だいこん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 153.732 Zeichen · 303 Bildschirme
あたしがフレッドさんにいった。
「なんだかとりこんでいるようだよ。ひょっとすると誰もいないのかもしれない。ボンジュウルぐらいなら、明日あたしがいっておくよ。わけなしだ」
フレッドさんが怒ったような声をだした。
「いるのか、いないのか」
「いる」
「そんなら呼びだせ」
上院議員でおさまっていられるというのに、あたしや六右衛門や珠子を軍閥のクビキから釈放してやりたいというそのことだけで、トムプソン銃をもって四千哩の長いはげしい旅行をし、ようやく日本へたどりついたフレッドさんのことだから、いったんいいだしたらあたしのごまかしなんかに乗りそうもない。いないなんていったら、関東地方全体をジープで乗りまわしてもつかまえる気でいるらしい。
観念してあたしが詫間にいった。
「しょうがない。じゃ六右衛門さんに」
詫間がひっこむと、六右衛門さんが出てきて大きな声をだした。
「きょうはどんな日だと思っているんだ。夕方の五時以後に外出すると、憲兵にとっつかまるんだぞ」
「よく聞えますから、大きな声をしないでちょうだい」
「探しにやろうかと相談していたところなんだぞ。いまどこにいるんだ」