Japanische Klassiker mit Furigana
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
Lesen Sie だいこん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 153.732 Zeichen · 303 Bildschirme
「これでおれも真人間になれるか」
なんていっていたのに。
それをいまになってこんなことをやりだすなんて、いったいどういうわけなんだろう。だいいちあたしが弔辞を読むことだって、ただのいちども相談をうけたおぼえはないんだ。
六右衛門さん、長謙さん、陸さん、珠子さん、山チイの五人が、ヴェランダのデッキ・チェアへ移ってうっとりしているところを見はからって、いきなりやりだした。
「綺麗な案内状だね。フランスの大統領のグランド・レセプシォンだってこんな贅沢な招待状はなかった。へえ、ハルモニュウム……慰霊祭用のオルガンの曲ってどんなもんだろう。挨拶が光井六右衛門……弔辞が石田里子……はてな」
六右衛門さんがジロリとあたしのほうを見た。
「はてな、ってなんだい」
「石田里子ってあたしのことでしょう。あたしはまだなにも聞いていなかったけど」
珠子さんがいった。
「またはじまった。あなたって、なにかひとヒネリひねらないと気がすまないひとなのね。あなたは満寿子さんにもシゴイさんにも、あんなにかあいがられ、だいじにされたひとでしょう。弔辞を読むのは、あなたがいちばんふさわしいと思うから、あなたにしておいたの」