Japanische Klassiker mit Furigana
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
Lesen Sie だいこん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 153.732 Zeichen · 303 Bildschirme
というだけの一外交官の細君なんか、格別なんだとも思っていない。
どちらもなんだとも思っていない相手に、じぶんを認めさせようというんだから、なかなか話がつかない。ママのほうは、このひとはどうしてこんなにいい気になっているのだろうと思い、先任参謀のほうは、こいつはどうしておれの頭のよさに敬意をはらわないのだろうと思い、けっきょくたいして利口なやつじゃないというところへたがいの意見が落ちつきかけたらしい。
ながい幕合いののち、ママがゆったりとした口調でいった。
「あなたもずいぶんわからない方ですね」
先任参謀がこたえた。
「あなたもずいぶんわからない方ですな」
そしていっしょに、はははと笑った。
馴れないひとなら、やれやれこれでおさまったと感ちがいするかもしれないが、あたしはこういう機微に通じているので、だまされない。
あたしがパリにいるとき、小さな青蛙を飼って喧嘩をさせる面白いお嬢さんがいた。
硝子のアカリュームの縁に、五寸ぐらいの幅の硝子をわたして、その上でやらせるのだが喧嘩の前に相当長い前芸がある。
まず青蛙を二匹呼びだして向き合わせに坐らせる。青蛙の喧嘩師は両手をついて顔を見あいながら、喧嘩に適当な相手かどうか熱心に考えはじめる。