Japanische Klassiker mit Furigana
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
Lesen Sie だいこん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 153.732 Zeichen · 303 Bildschirme
あとわずかで調印式がすむというギリギリのところで。
三十日の午後、マックァサー元帥はテンチ大佐のときのカーキ色の輸送機ではなく、〈バターン〉という銀色の美しい大型機でやってきた。護衛機もなくフラリと東の空からきて厚木の滑走路へ着陸すると、胴中から電気仕掛の銀色の梯子がはねだし、黒眼鏡をかけてパイプを啣えたそのひとが悠然と降りてきて、ハァバート・アクセントで、
「メルボーンから東京まで……思えば長いみちのりだった。しかしながらわれわれはついにここまできた。日本側の武装解除は、なんら血を見ることなく終った」
と挨拶したということだった。
真珠湾以来、サープライズ・アタックは日本軍の御家芸で、軍人は〈武士〉ではなくてゴロツキなんだから信義も公約も糞くらえだ。〈二十日のクウ・デタ〉をうやむやにしたのは、こういうギリギリのところで嫌がらせをして、二重の効果をあげるためだったのにちがいない。
「だいこん」
フレッドさんが三台目のジープから降りてあたしのそばへやってきた。今日はロンドンの霧がかかっていないらしく、はっきりした顔をしている。
「兵器を持ったゲリラ隊がこの近くに集っているというんだ」