Japanische Klassiker mit Furigana
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
Lesen Sie だいこん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 153.732 Zeichen · 303 Bildschirme
とすっとぼけたことをいった。
ママ薯が宋美齢なら、娘薯は鎌倉時代の古武士というところで、顎が翼のように左右へ張りだし、黒々とした一文字眉の下に尻っぱねのセイカンな眼がある。どういうわけか、笑うといよいよ眼尻が釣りあがって、どうしても怒っているとしか見えない。ジャガイモもこの点を修正しようと苦心しているふうで、笑うときはいつも両手の人差指と中指でこめかみの皮をゆるめて〈吊りあがり〉を防いでいる。
あたしは、ポテト一家を相手にする気はない。いそがしく肉茶をやっつけながら、いいかげんな返事をしていると、ジャガイモがきこえよがしになにかいいだした。
「四代目クラブはあの方びいきでたいへんでしたが、いよいよ天皇制もおしまいね。満寿子さんなんか、感慨もまたひとしおというところだったのでしょう。気持、わかるわ」
こいつさえいなかったら、さぞ人生が楽しいだろうと嘆かずにいられないような目ざわりなやつがいるものだが、ジャガイモの顔を見ていると胸の中にソレルの〈暴力論〉の直訳のような思想がムラムラとわきだし、ひと蹴り蹴ってやらないとおさまらないような気持になる。
あたしの足芸もずいぶん古いものだ。