Japanische Klassiker mit Furigana
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
Lesen Sie だいこん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 153.732 Zeichen · 303 Bildschirme
これが有名なクリノリーヌの歴史だ」
「知らなかった。それがどうしたの」
「お前もそういうスカートを流行らしたらよかろうということだよ」
「そうだね。あたしが皇后になったら、〈スカートは裾をひくこと〉という法律をだす。銀座やなにかで、裾にけつまずいてずいぶん転ぶひとがあるでしょう」
このへんでよかろう。深入りをするな。あたしが横をむいてお番茶を飲みだすと、田川さんがパパとママを相手にしてさっきからの話のつづきをしだした。聞いているとこんなことをいっている。
「もともと私などはその任でないのですが、この仕事をやってみて、戦争に負けた経験のない国も困ったものだと思いました。ほかのことならいちいちしっかりした規定があってそれに従って動いていればいいのですが、敗戦には事例がないので指示を得るわけにいかない。まごまごして毎日へまばかりやっています」
笑いながらパパがいった。
「終戦事務をうまくやるために、戦争に負けてみるというのもどういうものかね」
あたしはおかしくなって笑いだした。田川さんはジロリとあたしのほうへふりかえってからまたパパにいった。
「法の根拠や範囲について、原則や習慣が確立していないと、手も足も出ないのが官吏のペキューリアリティの一つなんで、いまさらどうしようもない。