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Japanische Klassiker mit Furigana

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だだをこねる

だだをこねる

辻 潤

Lesen Sie だだをこねる von 辻 潤 (つじじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.612 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

はいた。しかし「棄恩入無為真実報恩者」という甚だ虫のいい文句がほとけさまの方にあるので、そいつをちょいと拝借してお茶を濁しておくことにする。

実際、まだ退院後一年にもなるが無想庵にさえ一度もテガミをやらない始末だ。どうしているかと時々心配はしているもののどうにもしようがない。彼も向こうにいてずいぶん沢山のものを書いて、たぶんこちらの雑誌社にも送っているのだろうとは思うが一向に見あたらない。それに右眼が潰れそうになったとかいう話をきいたがさぞつらかろう。もッともイボンヌという娘がいるから、せめてものなぐさめだが、いればいるでまた別の苦労がふえるもんだから――いやはやとんでもないグチをこぼし始めたが――まったくイヤじゃありませんか!

「羨やましい辻潤」という彼の文章をよんで僕はしみじみと彼の友情をかんじたのだが、ひるがえって、僕は彼に対して果してそれにむくゆる程の友情をもっているかどうかと考えると――まったく自信がなさすぎる。

5

自分はむかしッから、物をもつことがきらいな性分だ。どうしてきらいかというとうるさいからだ。これは自分が無慾だということではなく人一倍物に対する執着が強いせいだ。