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Japanische Klassiker mit Furigana

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だれにもはなさなかったこと

だれにも話さなかったこと

小川 未明

Lesen Sie だれにも話さなかったこと (だれにもはなさなかったこと) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.421 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、姉は、小さな声でいいました。

子供に、大人がついてきたのは、僕ばかりでなかった。ほかの子供にも、母親や、姉などが、なにぶんあがった当座のことで、ついてきたけれど、たいていは、教室の外にいたし、運動するときは、列の外に立って、はなれて見ていたものです。しかるに、僕だけは、遊戯をするにも、姉といっしょでなければ、しないといったので、しかたなく先生もゆるして、姉は歩くとき、列へ加わりました。

その日のことを、よく覚えています。ちょうど、桜の花が咲きかけていました。子供たちの列は、この桜の木のまわりを、先生の号令に従って、歩いたのでした。

僕は、こんなに、心のあわただしい間にも、自分の観察というものをおこたりませんでした。僕たちの、女の先生が、姉といくつも年のちがわないことを知りました。これは、さいしょに僕の心をおどろかした発見でした。

つぎに、姉が、先生のいわれるとおりに、僕たちといっしょになって、歩いたり、手をうごかしたり、うたったりしているのを見たときです。

僕は、かっと顔があつくなって、ただこうしていては、姉がみじめな気がして、家へ帰るといい出しました。