Japanische Klassiker mit Furigana
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だれにもはなさなかったこと
だれにも話さなかったこと
小川 未明
Lesen Sie だれにも話さなかったこと (だれにもはなさなかったこと) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.421 Zeichen · 5 Bildschirme
「どうして、急にそんなことをいうの。」
姉は、あきれて、困ってしまいました。そして、僕のわがままに、どれほど苦しんだかしれぬというのは、そう暑い日でもなかったのに、姉は額ぎわに汗をにじませていたのでした。
先生の顔を見ると、僕は、いっそうだだをこねました。先生が、なにかいえばいうほど僕は、帰るといいはりました。そして、とうとうそのまま家へ帰ってしまいました。
僕は、元気なく、だれにもなにもいわず、ただふきげんでした。
「姉ちゃんは、はずかしくって、もういっしょになんかいけませんよ。」と、姉は、家へ帰ると、この日ばかりは、おこってしまいました。
「いいよ、僕は、あしたから、一人でいくから。」
僕が、こういったとき、家の人たちは、そんな弱虫が、どうして、一人でいけるものかといって、笑いだしました。
こうした周囲の空気は、僕をして、偶然にも心に深く感じたいっさいを打ち明ける機会をば、永久にうしなわしてしまったのでした。
しかし、その翌日から、僕は、いったとおり、だれにも、送ってもらわず、一人で幼稚園へいき、また一人で帰りました。
「どうして、そんなに、強くなったの。