Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅんきんしょう
ちくま日本文学014 谷崎潤一郎
谷崎 潤一郎
Lesen Sie ちくま日本文学014 谷崎潤一郎 (しゅんきんしょう) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.196 Zeichen · 169 Bildschirme
それより一年を経て春琴の体にただならぬ様子が見えることを母親が感づいたのであるまさかとは思ったけれども内々気を付けてみるとどうも怪しい、人眼に立つようになってからでは奉公人の口がうるさい今のうちならとかく繕ろう道もあろうと父親にも知らせずそっと当人に尋ねるとそんな覚えはさらさらないと云う深くも追及しかねるので腑に落ちないながら一箇月ほど捨てておくうちにもはや事実を蔽い隠せぬまでになった。今度は春琴は素直に妊娠を認めたがいかに聞かれても相手を云わない強いて問い詰めるとお互に名を云わぬ約束をしたと云う佐助かと云えば何であのような丁稚風情にと頭から否定した。誰しも一往佐助に疑いを持って行くところであるけれども親たちにしても去年の春琴の言葉があるのでよもやと思ったのであるそれにそう云う関係があればなかなか人前を隠し切れぬもの、経験の浅い少女と少年がどんなに平気を装っても嗅ぎ付かれずにはいないものだが佐助が同門の後輩となってからは以前のように夜更けるまで対坐する機会もなく時折兄弟子の格式をもっておさらいをしてやるぐらいなものその他の時はどこまでも気位の高い