Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅんきんしょう
ちくま日本文学014 谷崎潤一郎
谷崎 潤一郎
Lesen Sie ちくま日本文学014 谷崎潤一郎 (しゅんきんしょう) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.196 Zeichen · 169 Bildschirme
しばしば掌を伸べてお師匠様の足はちょうどこの手の上へ載るほどであったと云い、また我が頬を撫でながら踵の肉でさえ己のここよりはすべすべして柔かであったと云った。彼女が小柄だったことは前に書いたが体は着痩せのする方で裸体の時は肉づきが思いの外豊かに色が抜けるほど白く幾つになっても肌に若々しいつやがあった平素魚鳥の料理を好み分けても鯛の造りが好物で当時の婦人としては驚くべき美食家であり酒も少々は嗜んで晩酌に一合は欠かさなかったと云うからそんなことが関係していたかも知れない〔盲人が物を食う時はさもしそうに見え気の毒な感じを催すものであるまして妙齢の美女の盲人においてをや春琴はそれを知ってか知らずか佐助以外の者に飲食の態を見られるのを嫌った客に招かれた時なぞはほんの形式に箸を取るのみであったから至ってお上品のように思われたけれども内実は食べ物に贅を尽したもっとも大食というのではない飯は軽く二杯たべおかずも一と箸ずついろいろの皿へ手をつけるので品数が多くなり給仕に手数のかかることは大抵でなかったまるで佐助を困らせるのが目的のように思えるほどだった。