Japanische Klassiker mit Furigana
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つじうらうりのおばあさん
つじうら売りのおばあさん
小川 未明
Lesen Sie つじうら売りのおばあさん (つじうらうりのおばあさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.156 Zeichen · 5 Bildschirme
」と、勇二くんがいいました。
「だれだろう?」と、みんなはおたがいの顔を見まわしました。
そして、いちばん、すみやおしろいの多くついている顔を、さがし出そうとしました。
「ああ、達夫さんだ。」と、女の子の一人がさけぶと、
「達夫さんだ!」
「達夫くんだ!」と、口々にいって、いちばんすみやおしろいのたくさんついているのは、達夫くんにきまったのでした。
「ただ、つじうらを買ったばかりではおもしろくないから、女か男かよく見とどけることにしようじゃないか?」と、まただれかが難問を出したのであります。
「さあ、たいへんだ。達夫さん、できて?」と、義雄くんのお姉さんが美しい顔で笑いながらおっしゃいました。
そういわれたので、達夫くんは顔が赤くなりました。なぜなら、日ごろから自分は強いのだと自信しているだけに、いまさらはずかしくもできないなどと、弱音をはきたくはなかったからでした。
「達夫さん一人では、かわいそうだわ。」と、かね子さんがいいました。
「じゃ、かね子さんもいっしょにおいきよ。」と、だれかがからかいました。
「私、こわいわ。」と、かね子さんは身ぶるいしました。
ちょうど、このとき、風の音がして、そのあいまにとおくの方で、「つじうら、つじうら。