Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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つばめとこじきのこ

つばめと乞食の子

小川 未明

Lesen Sie つばめと乞食の子 (つばめとこじきのこ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.355 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

その日は、乞食の子は森の中で考え暮らした。どうして自分がつばめとなれるかと考えた。その夜眠って、明くる日になって目をさますと、いつのまにか自分はつばめとなっていた。これは不思議だと思っていると、昨日のつばめが飛んできた。そこで二人は、南の国を指して雲をかすみと旅立った。

そんなこととはすこしも知らない、村の人々は、乞食の子がどこへか姿を隠したのを不思議がっていた。つばめとなった乞食の子は、南の暖かな国へいって王さまとなった。その明くる年から、毎年一度ずつ、昔の村へ飛んできた。そこには自分のねた森がある。またお菓子を取った子供や、財布の銭をまかしたじいさんや、自分を車に載せてどこへかおいてこようとした男などは、あいかわらず村に生きていて、ときどき自分のうわさをしているのを聞いた。けれどいま自分がつばめとなってしまったのを、だれも知っているものがなかった。