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Japanische Klassiker mit Furigana

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とむらいきかんしゃ

とむらい機関車

大阪 圭吉

Lesen Sie とむらい機関車 (とむらいきかんしゃ) von 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 186.729 Zeichen · 371 Bildschirme

Aozora Bunko

その時にパッとついたんでしたなら、誰にだって気がつきますよ。つまり、その時に青い電燈が始めてついたんではなくて、向うの部屋の普通の電燈が消えた時に、始めていままでついていた青い電燈が、ハッキリ働きかけたんです。だから、この窓にいた人たちは、少しも気づかなかったんですよ」

「いったいその、青い電燈はどこについてたんです」

「いやもう、皆さんご承知の筈じゃアありませんか!」

警部はこの時、ハッとなると、支配人の言葉を皆まで聞かずに窓際へかけよった。そして窓枠へ手を掛け足を乗せると、外へ落ちてしまいそうに身を乗り出して、上の方を振仰いだが、直ぐに、「ウム、成るほど!」と叫んだ。

「青蘭」のその窓の上には、大きく「カフェ・青蘭」と書かれた青いネオン・サインが、鮮かに輝いているのだった。

「しかし、それにしても、よくまアこんな事に気がついたね?」

あとでビールを奢りながら、警部は支配人にこう尋ねた。若い支配人は、急にてれ臭そうに笑いながらいった。

「いや、なんでもないですよ。……第一私なぞ、こんな幽霊現象なら、いつもちょっとしたやつを見て暮しているんですからね」と女給達のほうを顎でしゃくりながら、「この連中、昼と夜では、同じ着物もまるで違っちまうんですからね……これも一種の、銀座幽霊ですよ……」