Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
Lesen Sie とむらい機関車 (とむらいきかんしゃ) von 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 186.729 Zeichen · 371 Bildschirme
「つまりですな……犯行当時の白鮫号に、人間が合計三人以上、正確に云えば、一九〇瓩強の重量が乗っかっていた、と云う私の推定に対する実験のためにです」
「ど、どうしてそんな事が断定出来たのですか?」
「先程拝見しました白鮫号の白い舷側の吃水線から、一様に五吋程の上のところに、水平な線に沿って、茶褐色の泡の跡が残っております。でこの五吋の開きは、正確な計算によりますと、約一九〇・九二〇瓩の積載重量の抵抗、白鮫号の浮力に対する抵抗を証明しているのです」
すると黒塚氏は軽く笑い出した。そして、冷やかな調子で口を入れた。
「成る程ね。しかしわれわれ玄人側から見ると、貴方のそのお考えには、少々異論が出ますな……」
東屋氏の顔が心持緊張した。私もついつり込まれて、思わずテーブルの上へ乗り出した。
「貴方はローリング、つまり横揺れを考慮に入れていない」と黒塚氏が始めた。
「御承知の通り、このローリングは、どんな船でも多少にかかわらず必ず作用するものでしてね。で、この場合、空の白鮫号の吃水線上五吋のところに泡の線が着いていたにしても、それをもって直に九〇瓩強の重量が積載されていたと断定するのは、甚だ早計な観測だと思うのです。