Japanische Klassiker mit Furigana
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
Lesen Sie とむらい機関車 (とむらいきかんしゃ) von 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 186.729 Zeichen · 371 Bildschirme
東屋氏は紙巻に火を点けると、舵手の私に向って口を切った。
「やっぱりそうだ。僕は今まで大変な誤謬を犯していたよ。つまり、先刻この浮力の実験をした時に、僕は、昨夜この白鮫号に深谷氏も加えて三人の人間が乗っていたと断定したね。あれがそもそも過失なんだ。勿論重量の一九〇瓩強と云うのは間違ってはいないさ。ただ人間の頭数だ。人間の頭数が三人ではないと云うんだ。では何人か? 二人だ。勿論、一九〇瓩と云う重量は、二人の人間の重量としてはひどく重過ぎる。そこで僕等は、こいつを思い出せば好いんだ。このマベ貝やらアセチリン・ランプやらの重量をね。確かにこれらの荷物が、昨夜、深谷氏と加害者の二人に加わってこの白鮫号に乗っていたと云う事は、もはや誰にだって理解出来る筈だ。つまり犯人は二人でなくて一人なんだ。で、僕はここ数十分後に、犯人の大体の体重を知る事が出来る。つまり、一九〇・九二〇瓩から深谷氏の五三・三四〇瓩とこの荷物の重量とをマイナスしたものが、犯人の体重と云うことになるんだ」
「成る程、合理的だ」と私は乗り出して、「じゃあもう、この荷物を秤に懸けさえすれば、それでチョンだね?」