Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
どろぼうねこ
どろぼう猫
海若 藍平
Lesen Sie どろぼう猫 (どろぼうねこ) von 海若 藍平 (かいじゃくらんぺい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.344 Zeichen · 3 Bildschirme
お天気のいい日に斑猫が縁側に坐ってしきりに顔を撫で廻しておりました。この猫は鼠を一匹も捕らぬくせに泥棒猫で、近所から嫌われていましたが、「ニャーニャーゴロゴロ」とおべっかを使うのが上手なので、この家の人に可愛がられていました。
ちょうどこの家の赤犬が通りかかって、この猫を見ると声をかけました。
「ブチ子さん今日は」
猫はふり返って、
「オヤ赤太郎さん。だんだん地べたがつめたくなりましたね」
とあいさつをしました。
「ブチ子さんは何をしているのだね」
猫はすまして答えました。
「お化粧をしているのですよ。妾はあなたと違ってお客様のお座敷へも出るのですからね」
犬はイヤな奴だと思いましたが、我慢して別れました。
翌る日犬が又縁側を通ると、猫は畳の表を爪で力一パイバリバリと掻きむしっています。犬は見咎めて、
「何をしているんだい。ブチ子さん」
「畳の間のほこりを取っているんですよ。妾のする事を一々やかましく咎め立てておくれでない。畳の上の事と地べたの上の事とは勝手が違いますからね」
と不愛想に言いました。犬はいよいよ勘弁ならぬと思いましたが、このうちの人に可愛がられているのでジッと辛抱して出て行きました。