Japanische Klassiker mit Furigana
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なよたけ
なよたけ
加藤 道夫
Lesen Sie なよたけ von 加藤 道夫 (かとうみちお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.415 Zeichen · 163 Bildschirme
早速なよたけの君にお引合せすることに致しましょうかな?……錦丸! では、早速竹簾の紐を引いて下さい。
侍臣 かしこまりました。
御所車の竹簾がするすると上った。その向うになよたけが立っている。……燦めくばかりの美しい衣裳を身にまとった、生れ変ったように美しいなよたけが立っている。……
片手には青々とした竹笹の枝を持っている。……文麻呂は言葉も出ず、信じられぬかのように美しいなよたけの姿を仰ぐ。
男女の群集、私語でざわめき始める。
御行 さあ、なよたけ。……あなたの聟君のいらっしゃる所に着いたのですぞ。さあ、下りなさい。(彼女の手をとって、車から下ろそうとする。なよたけは空けたように云うがままになる。彼女の手にした竹の枝をみて)おや、おや、大変なものをお家から持って来たんですね。(男女の笑声)まあまあ、それは持っていなさい。持っていた方があなたには似合います。(男女の笑声)
文麻呂 なよたけ!
御行 さあこちらのこの汚ない恰好をしたのが、あなたの聟君です。
男女達、腹を抱えて笑う。
なよたけ (やっと文麻呂に気がついて)……文麻呂! (文麻呂の胸にすがりつくと、急に気がゆるんだように、大声を上げて、泣き出す。