Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
なよたけ
なよたけ
加藤 道夫
Lesen Sie なよたけ von 加藤 道夫 (かとうみちお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.415 Zeichen · 163 Bildschirme
陽が輝き始める。また陽が翳り、小鳥が鳴き出す。また小鳥の鳴声止み、陽が輝き始める。………
これが次第に烈しく繰返される。二人、狼狽して、為すことを知らず。
文麻呂 (不安そうに空を見上げ)なんだか妙な天候になって来ましたね。……
なよたけ (突然わらべ達に)みんな! 教えて頂戴! あたしには分らなくなってしまった。……この人達は一体誰なの!
雨彦 (空を見上げ)なよたけ! あんなあなだ!
わらべ達 あんなあなだ! あんなあなだ!
文麻呂 (訝しげに)どう云う意味なのです。……そのあんなあなって云うのは?
――幕――
第三幕
第一場
都大路の一廓。……とある辻広場。
葵祭の日の午後。うららかな五月の祭日和である。
舞台の両端には美しい花の咲き乱れた葵の茂みと小柴垣がある。
そぞろ歩きの平安人達が、あるいは左から右へ、あるいは右から左へと、会話をしながら往来する。その他、無言の通行人、行商人等も多勢往来する。
誰も彼もが華やかに着飾り、それぞれ美しい花のついた葵の鬘をかけて、衣裳には葵の蘰をつけている。……
遠くで、神楽の笛がひびいている。街は人々のさざめきに充ち溢れている。