Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はまねこ
はまねこ
小川 未明
Lesen Sie はまねこ von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.290 Zeichen · 5 Bildschirme
そこは北のさびしい海岸でありました。秋も末になると、海が荒れて、風は、昼となく夜となく吹いて、岩に打ちあたってくだける波がほえていました。この時分になると、白いかもめがどこからともなく、たくさんこの海岸に集まってきました。そして、波の上をかすめたり、岩に下りたりして、魚を捕ったのであります。
村の子供たちは、砂山の上で遊んでいました。
「はまねこが、今日は、たくさんいるなあ。」と、一人が、おどろいたように目をみはって、沖の方を見ていいました。このへんでは、白いかもめのことを、はまねこ、といっていたのです。
「沖が、荒れるんだろう。」と、ほかの子供が、いいました。
このとき、日は、もう西へはいりかけていました。遠く、その方を見ると、雲の切れめが、金色に光って、ものすごいうちに、くずれかけた悪魔のお城のような美しさがありました。そして、その下に、おおかみのきばのような、とがった嶺があり、もう、そこには、雪がきていて、頭が白くなっていたのであります。
「弓をこしらえて、はまねこを射ろうか?」
「はまねこなんか、とったって、たべられはしないや。」
「ううん、はまねこは、うまいというぜ。